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【なにどこ近江】流浪の貴公子 惟喬親王伝説④《文化財の淡海》

#nanidoko淡海#木地屋#惟喬親王伝説#塗屋
(「2009年滋賀報知新聞「惟喬親王伝説」を追う」より抜粋・要約)
◎今回は鈴鹿山麓に残る親王伝説を紹介します。
・「白山神社」大君ヶ畑(おじがはた・多賀町)集落のなかほどにある橋を渡ると、杉木立に囲まれた白山神社がある。大君ヶ畑は、鈴鹿最高峰・御池岳(一二四二)をはさみ、君ヶ畑(東近江市)の北に位置する。その境内に「惟喬親王行在伝承之地」と彫られた大きな碑が建っている。
神社には、親王御自作とつたえる高坏や木椀三個が伝えられている。
・「芦谷神社」日野町原: 日野町域の東北端、佐久良川にそった原の集落。東に竜王山の尖った姿が美しく眺められ、北には大きな杉の森と石鳥居が見える。原の鎮守社、芦谷(あしや)神社である。惟喬親王は山から山へと伝い歩き、旧山内村一帯(甲賀市)の村々へと潜行され、その隠れ家も追っ手の知るところとなると、今度は鈴鹿の山伝いに平子・熊野・西明寺(いずれも日野町)への道を通り、君ヶ畑へと遁れられた。ここ原には親王と庶民の交流をもとにした心温まる伝説が残っている。
・「世神社」日野町松尾:井林神社の境内に、惟喬親王をお祀りする世(せ)神社がある。社祠は、高さ一メートル余の小振りな石室である。とくに「日野椀」塗師屋の崇敬の対象となっていた。室町時代、日野は全国漆器の八大産地の一つとして知られていた(『和漢三才図絵』)。正徳二年(一七一二)には、大窪だけで塗師屋九十軒、その下商人(木地屋など)三百軒があったと記録される。 日野の塗師屋仲間が伝えてきた惟喬親王像の画軸一幅が、第十代「塗師安」により近江日野商人館に寄託され展示されている。惟喬親王は、漆器業者からの尊崇をも受けていたのである。
・「三上六所神社」(土山町鮎河):藤原氏の追跡を遁れた親王は、駒返しの峠から笹路(そそろ=甲賀市土山町笹路)に入られたという伝説がある(『角川日本地名大辞典』)。笹路の村人は、惟喬親王をさらに奥地の池ヶ原へとご案内した。池ヶ原は隣の山女原(あけびはら)への移住がすすみ、明治三十年代廃村となった。山女原に移住した筒井家に、池ヶ原開村にかんする「書面」一通と「御縁起」がつたえられている。又、旧・池ヶ原集落の後の山に小さな台地があり、「惟喬法親王社」が祀られている。
同社の主祭神は、天御影神ならびにこの地を拓いた三上三郎公である。その昔、このあたりでは毒蛇猛獣の被害に遇う村人が後を絶たないため、野州の御上神社に祈願しました。三上三郎公は二匹の犬を連れて来て猛獣や毒蛇を駆除し、安心して人が住めるようにしたということです。
・「五瀬一本松神社」土山町南土山:かつて「五瀬(ごせ)」という二十戸あまりの集落があった。野洲川と田村川の合流部付近で、往古は「御所村」とよんでいたが、畏れ多いとしてのちに「五瀬」に改められた。昭和四十年代にすべて東海道・南土山に移住した。現在、南土山・白川神社境外社として神社のみが頂上台地の山林に鎮座している。五瀬一株松(ごせいっぽんまつ)神社である。『滋賀県神社誌』の表記は「五瀬一本松神社」であるが、山頂部の社殿には「五瀬一株松神社」の神額が懸かっている。
廃村・五瀬から東北部に位置する甲賀市土山町笹路(そそろ)に、東海道を見下ろす「駒返し」という峠(廃道となっいる)がある。藤原氏の放った追っ手が、この辺りで惟喬親王の姿を見失ない駒を返したことから、峠の名がついたという。同社境内に建つ「神社由緒記」には「第五十六代清和天皇の御代、貞観元年(八五九)、惟喬親王が御所(後世、五瀬と改称)に潜幸された。しかし、追求の手は厳しく、困窮した親王は御神木の松の木に登られ一旦は身を隠されたが、この時不幸に犬に吠えられ追っ手に気付かれるところとなった。頑なに要請を拒まれた親王に追っ手は松の木を切ることによって捕らえたといわれる。」五瀬では犬を飼わないことになり、「切れ物」を持って石段を登ると「我が身が切られる」との信仰がのこっているといわれる。

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